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地震にあったらどうしたらいい?

「天災は忘れた頃にやってくる」。備えていてもいざとなるとあわててしまってどうしてよいかわからなくなりがちです。地震が起こったときにどのような行動をとり、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。

1.地震が起きてまずはじめにすること

地震が起こるとあわててパニックを起こしてしまい、何をしたらいいのかわからなくなってしまいます。これだけは絶対にしなければならないことは以下の3つです。

・火を消す
・戸を開けて出口を確保する
・家の中の安全地帯へ潜り込む

2.こんなところで地震にあったら…

イメージ:駅のホームの中で地震に遭う

地震が起こったときの場所によって気をつけることが異なる場合があります。

ビルの中で:

家の中での対処法と同様に、デスクの下など安全な場所に身をかくし、脚の部分をしっかりつかみます。ロッカーや資料ケース、パーテーションなどが転倒したり、窓ガラスやショーケースが割れることが予想されますから、それらの近くは避けましょう。

エレベーターの中で:

エレベーターには地震感知装置のついているものとそうでないものがあります。感知装置がついているものは揺れを感じると自動的に最寄りの階で止まり、ドアが開きます。すぐにエレベーターを出て安全な場所へ避難しましょう。
感知装置のついていないエレベーターに乗って揺れを感じたら、すぐに全階のボタンを押し、はじめに止まった階で降ります。
エレベーターを降りたあとは必ず階段を使用して避難しましょう。

駅やホームで:

揺れを感じたら、まずバッグや上着などで頭を保護し、一番近い柱に身を寄せましょう。時刻表や掲示板などの下は落下の危険があるので避けましょう。高圧電流の流れる架線が切れて垂れさがることも予想されますので、十分注意しましょう。

電車の中で:

走っている車内で地震を感じたら、立っているときは吊り皮や手すりにしっかりつかまり、急ブレーキや脱線に備えましょう。座っているときには、頭をひざにつけ、網棚からの落下物で怪我をしないように気をつけましょう。電車が止まったら、運転手や車掌の指示に従って避難します。

イメージ:津波

海岸で:

海岸にいて少しでも揺れを感じたらすばやく高台へ避難します。一般に津波の速さは時速500kmといわれ、海岸に近づくと遅くなるとはいえ、とても人の足で逃げられるものではありません。小さな揺れでも津波が起こることがあるので、避難が必要です。

自動車に乗っていて:

自動車運転中に地震にあったら、まず安全に停止することを心がけましょう。ハザードを出し、まわりの車に注意を払いながらスピードをゆるめ、道路の左側に止めてエンジンを切ります。余震に備えて、サイドブレーキは必ず引いておきましょう。次にカーラジオで地震情報を聞き、状況を把握します。被害の大きさや場所によっては、歩いて避難する必要があります。自動車を離れるときはドアロックをはずし、キーをつけたままにして、その後の救助活動で車がじゃまになったときにすぐに移動ができるようにしておきましょう。

3.ライフラインを確保しよう

水は1日1人3リットルを目安に用意しましょう

イメージ:水

地震後の生活でまず大切なのが水の確保です。必要量は大人1人当たり1日3リットルといわれています。災害時には給水車もまわってきますが、地域によっては十分な水が供給されるまで数日間を要することも考えられます。このことから、最低でも最初の3日間は自分自身で水を確保しておくと安心です。飲料水の保存には、水の缶詰やミネラルウォーターが便利です。また、最近では貯水用のポリタンクが豊富に市販されているので、これらで水を確保しておく方法もあります。

寝る前に水をくみ置きする習慣をつけましょう

確保した水も時間がたてば、腐ってしまいます。保存期間に注意して、絶えず新鮮な水と取り替えましょう。例えば、寝る前にポリタンク、やかんなどに水をくみ置きするようにしましょう。くみ置きした水は翌日使い、また夜には新しい水をくみ置きしておきます。風呂の残り湯も生活用水として利用できる貴重な水資源となります。

さまざまな場所から水を確保しましょう

家が壊れていなければ、トイレのタンクの水も利用できます。ここには約9リットルの水が入っています。さらに電気温水器や太陽熱温水器があれば、約200リットルの水が確保できます。

イメージ:卓上ガスコンロ

調理器具があると便利です

ライフラインは電気、水、ガスの順で復旧します。通常ガスの復旧にはかなりの時間がかかりますが、そんなとき役に立つのが携帯用の卓上コンロです。電機が復旧したら電気を使ったホットプレートなどの調理器具も使えます。これらの器具は、毎日の生活で実際に使用してみて、使い勝手を知っておくようにしたいものです。

親戚・知人への連絡は手際よく行ないましょう

情報網も大切なライフラインの1つです。電話が混みあってつながらない場合は1日待ってかけるようにしましょう。カード式公衆電話でも、停電になっても電話線さえつながっていれば10円玉(100円玉)で通話できます。連絡は被害のなかった親戚・知人に電話を入れ、こちらの状況を伝え、その人からその他無事を知らせたい人たちに伝えてもらうようにしましょう。電話会社の災害用伝言サービスなども利用しましょう。

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