元田五山

東彫刻

元田木山

若林繁夫
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住 所
岐阜県高山市西之一色町3-936
電 話
0577-32-2446
FAX
0577-32-2446


元田五山さん
 元田五山さんは、兄の元田月山さんが彫刻をやっていたこと、住んでいた町内に八幡の鳳凰台があったことから、祭屋台や見事な屋台彫刻に幼少の頃から興味があったといいます。また「子供の頃は絵を描くことがとても好きでした。」と教えてくれました。
 師匠は兄の元田月山氏、当初は一位一刀彫を専門としていましたが、40代後半ぐらいから仏像彫刻に惹かれ、奈良や京都へも度々足を運んで様々な仏像を見てまわったそうです。
 昭和52年からは「童子シリーズ」を製作開始、主に関東を中心に現在でも展覧会を行っているということです。
 童子シリーズは、仏像彫刻と共に自身のライフワークにもなっています。

 祭屋台では、これまでに古川町の「神楽台」、高山市の「青龍台」、日枝「神楽台」、「三番叟」、犬山市、岩倉市の山車など数々の屋台彫刻を手掛けてきました。

童子シリーズ

古川町「神楽台」の唐獅子彫刻
 本格的に屋台彫刻を手掛けたのは、昭和55年の古川町「神楽台」下段彫刻唐獅子6体の製作です。
 材料探しに1年、製作に3年を費やしたという大作は、100年、200年後でも良い評価をしていただけるものをという強い思いもあり、
スケッチだけでも数え切れないくらいの枚数を描き上げたということです。
 「当時は過去の名工と呼ばれる方々の作品をはじめ、様々な作品を見て、自分なりの個性的な獅子をつくりたいという思いがありました。苦労しただけに完成したときの喜びも大きかったですね。」と五山さんは当時を振り返ります。

 「屋台を修理をするときは、屋台を解体して行いますので、当然普段は見えないところも見えるわけです。
 彫刻の素晴らしさは勿論、裏側の見えないところまで、こだわって彫られていたりするんです。当時の名工と呼ばれている職人さんの心意気といいますか、とても丁寧な仕事にはっとさせられることがあります。

死ぬまで勉強とよくいいますが、この歳になっても日々勉強の気持ちを大切にしています。」と五山さんは語ってくれました。

(組合広報部/取材)

 
 
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