月刊「岐阜県商店街だより」に掲載しているニュースを中心に取り上げて参ります。

平成25年度

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3月号より

ホームページでお店の魅力を再認識
tabと連携したホームページを開設

 高山国分寺通り第二商店街振興組合では、スマートフォンのカメラを使う程度で、お店の情報発信ができる情報発信及び集客事業を進めています。(http://takayama-kokubunji.com/)

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▲トップページ

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▲商店街の店舗で配布しているチラシ

 この事業は、おでかけアプリ「tab」と連動し、リアルタイムな商店街マップが簡単に作成できるという仕組みで、大きなコストを掛けることなく、情報の更新頻度も高く、繰り返し見て頂けるようなホームページが実現できるというものです。また、アプリと連動しているので、商店街に近づくと、興味を持った店の情報がスマートフォンに通知されるので、直接的な集客にも繋げることができるという機能を持っています。
 高山国分寺通り第二商店街振興組合の加賀江理事長に、ホームページ開設の背景などについてお話を伺うと、「高山国分寺通り第二商店街振興組合は、現在26店舗の事業者で構成していますが、その中には、いつお店を閉めてもおかしくない状況というようなお店もあります。そのようなお店が1店でも店を閉じてしまうと、連鎖的にお店を閉める店が増え、一気に"シャッター通り"と呼ばれるような商店街になってしまいます。商店街振興組合としては、そのようなお店でも頑張って新しい取り組みをして、お客様を1人でも呼び込んでもらいたい。そして、個々のお店が前向きになり、元気になって欲しい。そうすることで、商店街全体としての活気が出てくることを期待しています。その一環として、このホームページの開設を進めて参りました。」と話していました。
 商店街でのインターネットを活用した施策は、お店の店主の皆さんの負担が大きく、「ホームページは開設したけど、内容は更新できていない。」といったことが多く聞かれます。しかし、高山国分寺通り第二商店街振興組合のホームページは、簡単に情報更新ができる仕組みになっている上に、事務局として運営の支援をしている会社が商店街の近所にあり、商店街の各店舗にほぼ毎日のように足を運んで、顔が見える形で写真の撮り方や情報更新の方法などをサポートしています。もちろん、ホームページへの投稿などもリアルタイムで監視されており、すぐにお客様の動きがわかるような体制をもたれています。このような信頼できるパートナーの存在も、活動の成否には大きく影響しているようです。
 その結果、2013年12月下旬に開設してから1ヶ月余りで、のべ2,500回以上のホームページへのアクセスがあり、のべ600人以上に見て頂いています。また、12月28日から1月19日まで、商店街のお店に来店され、気になったものを投稿して参加して頂いた人に賞品をプレゼントするキャンペーンを実施してきました。更に、今後は高山国分寺通り第二商店街振興組合での取り組みを、高山国分寺通り第一、第三商店街振興組合へと拡大し、高山国分寺通り全体として活動していくことも検討しています。
 加賀江理事長によると、「全国には、我々のような"シャッター通り"直前の商店街も多いと聞きますが、個々の店舗が再度新しいことに取り組んで、少しでも前向きに気持ちに切替えて元気になるような、小さい成功を多く重ねていくことが、現場の商店街では必要です。消極的なお店の気持ちを、ひとつずつ、少しでも前向きに切り替えていくことが、結果的に商店街の維持に繋がり、そして、それらが総体となって新しい可能性が見えてくると思います。よくありがちな、大きなイベントを仕掛けて単発の集客で終わってしまうようなものではなく、個店レベルでの小さい成功を継続的に積み重ねていく施策が、今の商店街には必要なのではないでしょうか。」との問題提起をしていました。
 実際に商店街のお店に伺うと、このホームページ開設を機に、来店客を意識して店頭のディスプレイを変えたり、展示商品の蘊蓄をPOPで展開したり、メニューを変えたりといったことが始まっていました。これらのお店以外にも、商店街のお店にはまだまだ多くのネタが眠っているようで、ホームページという施策を展開する中で、ひとつずつ掘り起こしていき、自分のお店の魅力を再確認出来たり、新しい魅力づくりをしていくことが出来そうです。その蓄積が、商店街という面で大きな力になっていくことでしょう。
≪参考となるポイント≫
●個店の魅力の再認識のための情報発信
●個店の力の累積が商店街の力という認識
●信頼でき、身近なパートナーの存在

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3月号より

まちを賑わす忍者修行
忍者のこどもまち探検!

 3月最初の日曜日の午後、突然、高山のまちに忍者の集団が現れ、まちの中でいろいろな修行をし始めるという「忍者のこどもまち探検」が、高山市内の商店街で繰り広げられました。参加者は、高山市内の小学生が対象で、30名の枠に応募が殺到した為、締切を早めた程で、当日は37名の参加という人気ぶりでした。

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▲まずは忍者の心得を学ぶ

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▲目の修行で謎解き

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▲道場主を発見!

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▲道場主にインタビュー

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▲かわら版の作成

 イベントは、高山市の子育て支援の拠点施設である「まちひとぷら座かんかこかん」に集合し、「忍者修行」をするというもので、おとな忍者も含めた4~5人のグループが10グループ作られ、商店街の中を忍者走りで動き回ります。風呂敷を頭に巻いた忍者の格好になってスタート!まずはグループ毎に、まちの中に隠された文字を探して、それらの文字を繋げて出来る言葉を考えるという「目の修行」。
 次いで、商店街の中にいる忍者の「道場主」を探す修行に。「道場主」とは、忍者の中での「師範」の格を持ち、育成・指導する立場の人ですが、この「修行」の中では、商店主達が「道場主」として参加していました。道場主を探す修行では、探す範囲の地図と、「道場主」がいる店頭の一部が写った写真が渡されます。それを手掛かりに、商店街の中を探し回りますが、手掛かりの写真は、店頭のディスプレイだったり、店名の文字の一部分だったりというレベルで、一通り商店街を回らないと発見出来ないものとなっています。
 手掛かりを頼りに店の中に入り、店主の方に声を掛けるのですが、この際にも、道場主には予め「合言葉」が与えられており、それに合致しないと道場主ではないということになります。その合言葉は、「今、何時ですか?」とこども忍者が問いかけると、「みたらしだんご」という回答が返ってくるというものです。確実に「道場主」に会うことが出来れば、会ったことの証明をもらうことが出来(お店のシール等)、その後、道場主のかわら版を作るため、趣味や特技、好きなスポーツなど、道場主のプロフィールを聞き出しながら、顔の特徴を確認して、それを画用紙に書き出すという、「耳の修行」や「手の修行」が待っています。
 道場主も10名設定されており、カメラ屋さん、文房具屋さん、仏壇屋さん、土産屋さんなど、いろいろな業種の方々が道場主として参加しており、「こんなお店があったのね!」という新しい発見に繋がっていました。
 最後には、全員で各グループが調べ、画用紙にまとめた「道場主」を紹介し、まちの中にはこんなに多くの、そしてユニークな「道場主」がいることを紹介し合い、まちの魅力を再確認していました。
 参加した家族の方にお話を伺うと、「有料の駐車場ばかりなので、市内の中心部には買い物にあまり来ないのですが、こういうイベントで商店街を歩くことがあると、こんなお店があるんだとか、こんな人がいるんだって気付くことが多いですね。楽しいですよ。」、「子供達が街中を忍者姿で元気に走り回って、とても楽しそうでした。初めての人とグループを組んだり、お店の知らない人と話したりというチャンスは、こういう機会でしかないかもしれないですね。」といった話が聞かれました。
 このイベントは、商店街の中を端から端まで歩く、それぞれの商店の中に入る、お店の人と話す、どんなお店なのかわかる、お店の人のプロフィールがわかる、お店の人の印象が残る、そして、参加者や関係者で商店街自体が賑わうという、様々な効果をもたらしています。今後は、この「修行」により実現したお店との親しい関係を、どのように維持・拡大していくかということも大切になってくるでしょう。
 寒い冬の高山の商店街に、暖かみのある関係が膨らみ始めた一日でした。
≪参考となるポイント≫
●非日常のルールで新しい出会いづくり
●店の人との深いコミュニケーション
●肌感覚・実感・体験での印象づくり

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2月号より

大人から子供までが楽しめる
岐阜劇場通北商店街ヒーローまつり

 岐阜に因んだヒーローを集めるというテーマで、岐阜劇場通北商店街振興組合が、「ヒーローまつり」を開催しました。北風が強く吹く中ではありましたが、アーケードの下で、岐阜に関係のあるヒーローが数多く集まり、様々なイベントを繰り広げました。

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▲寒風を吹き飛ばした「姫の会」のよさこい踊り

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▲昭和のヒーローパネル展には親も子供も感激

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▲各店舗は協賛セールを実施

 柳ヶ瀬商店街の女将さんが中心となって活動している「柳ヶ瀬商店街 姫の会」のよさこい踊りをスタートに、柳ヶ瀬を中心に活動している「ココモンキーズ」のJAZZライブ、更にはウルトラ3大ヒーローショー、そして、地元のキッズダンスチーム「バズー」のダンスライブ、キッズバンド「Gift」のライブ、そして岐阜県出身の漫画家「山田ゴロ」さんのトークショーなど、大人から子供まで楽しめるヒーローが次々と出演しました。
 また、特設会場では、「昭和のヒーローパネル展」も開催されたり、小さなお子様向けに、大型のふわふわ遊具も設置されたりと、劇場通北商店街は、一大イベント会場となって、冷たい風も吹っ飛んでいました。
 主催者に話を聞くと、「柳ヶ瀬は、成人式の後から2月にかけてが一番寂しい時期。この時期に、何とか集客を図りたいというのがこのイベントの狙いです。初めてこの時期にイベントを開催するので、今回の成否が今後継続するかどうかに大きく影響するのですが、思った以上に多くの家族連れなどに来ていただけて、とても感謝しています。」とのことでした。実際に、ピークであったウルトラ3大ヒーローショーには、約700人以上の観客が押し寄せていました。ヒーローまつりに合わせて、商店街のお店では、「ヒーローまつり協賛セール」として、特別値引などを展開していました。来街者の方の中には、これらの協賛セールにも関心を持ち、お店に入っていく風景も見られました。
 柳ヶ瀬商店街では、以前の柳ヶ瀬のイメージを払拭して、気軽に来て頂けるまちづくりを進めており、様々な集客イベントを通じて、柳ヶ瀬を再認識していただこうという活動を続けています。「やなな」から始まり、「やなな」の引退式、多くのゆるキャラが集まった「ゆるクリ」、そして今回の「ヒーローまつり」など、柳ヶ瀬へのイメージ一新を進めてきており、特に、小さな子供を持つ家族や大学生などにおいて、その成果ははっきりと見えてきています。今後は、柳ヶ瀬のイメージ一新が出来たところから、お店側ももっと積極的に来街者にアプローチするとともに、もう少し各店舗に立ち寄っていただくなど、次の課題への取り組みに期待したいところです。
≪参考となるポイント≫
●冬場の活性化
●まずは実施してみることの大切さ
●次のステップへの展開

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2月号より

恵那市商店街連合会
まごころサービス宅配便「まご宅」スタート!

 恵那市商店街連合会は、商店街の店舗の宅配サービス「まごころサービス宅配便『まご宅』」をスタートさせました。

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▲まご宅のカタログ

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▲各店舗の紹介ページ

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▲注文用紙

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▲「まご宅」の案内チラシ

 「まご宅」は、配達可能エリア内で宅配サービスを受けたいというご家庭に、「まご宅」の専用カタログをお届けし、その中に記載してある商品やサービスを選択して、各加盟店に電話又はFAXで注文するというものです。注文を受けたお店は、直接注文者宅に伺って、商品やサービスをお届けし、代金をいただくシステムです。
 恵那市商店街連合会では、2年程前から情報収集や研究を重ね、新潟県三条市で実施されている「さんじょう ご用聞き笑店街」を現地視察したりするなどの活動をしながら、この2月から実施できるように準備を進めてきました。
 この2月からのスタート段階では、会員店舗69店のうちの15店舗が参加し、全820アイテム、146ページのバインダー型カタログとなりました。業種は、寝具、食料品、理容、玩具、製菓、文具・図書、飲食店、時計・貴金属、化粧品・コスメ、衣料と、幅広い業種が参加しています。飲食店や理容業などでは、サービスのデリバリーといった形での取り組みとなっています。今後の事業の拡大展開に合わせて、バインダーはリング式になっており、いつでも追加の事業者の参加が可能という体制ができています。
 カタログは業種別に色分けされ、すぐに目的のものを探し出すことができるように工夫されています。商品単価としては、数十円の調味料やお菓子、飲料などから、十万円台の寝具や貴金属などに至るまで、豊富なラインナップとなっています。特に、日常生活に密着している食料品や衣料などは充実しています。
 メインの利用者としては、買い物にも出掛けにくい高齢者の世帯や、乳幼児を抱える世帯などを意識しており、できるだけ気軽に使っていただきやすいようなデザインと仕組みになっています。
 商店街では、商店街の店主とお客様のまごころのあるふれあいを通じて、新しい出会いやまちの中での絆づくりを目指しています。そのため、「まご宅」は商店街経由だけでなく、恵那市の民生委員の方々からのルートでもご案内いただき、各家庭との情報のパイプ役も果たすようにしてあります。発注書には、商店街の店舗から「民生委員さんへの伝達事項」という枠も準備してあり、ひとり住まいの方を支援するツールとしての役割も担っています。
 既にスタートして数日の段階で、事務局には複数の問合せや、カタログの発送依頼が届いているとともに、社会福祉協議会なども関心を示しており、地域まるごとで「まご宅」を通じて、まごころのあるふれあいを作っていこうという動きとなっています。
 恵那市商店街では、「待っていてもお客様は来てくれない。もっと出掛けていく商店街にしていこう」という考えの下で、この「まご宅」をスタートさせました。発案当初は、「本当にやるの?」、「果たして実際に参加する店はあるの?」といった印象がほとんどでしたが、商店街のコミュニティを復活させたいという想いに賛同した15店舗で、まずはスタートすることになりました。
 事務局担当者からは、「『まご宅』というカタログを、お客様の心を掴んでもらうためのキッカケづくりとして活用してもらいたいと思っています。そのためにも、1本でも電話があったら、すぐに飛んでいって欲しいとお願いしています。そこには、お客様と商店街の新しいコミュニティが生まれると期待しているからです。その結果として、お金も回り、気持ちも回るような、本来の商店街のコミュニティのあるべき形を実現していくことができるのではないかと考えています。」とのことでした。
 また、「まご宅」は、カタログでキッカケを提供する形になっていますが、商店街の各店舗が自ら売上をつくっていく時代であるという認識を持っているので、運営事務局として、商店街振興組合が手数料を取るといった仕組みは行っていません。逆にそのような形にすると、継続されなくなってしまう恐れの方が大きいからです。
 商店街のお祭り的なイベントは、一過性で終わってしまうことが多いと言われていますが、「まご宅」のような、お客様とお店を繋ぐ、地域のコミュニティの絆を創り出す継続的な仕組みが、今後は増えていくのではないでしょうか。
≪参考となるポイント≫
●継続的な絆づくり
●想いを形にしていく強い推進力
●まずはやってみること

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1月号より

ゆるキャラと一緒にお買物体験
ゆるクリ@YANAGASE

 全国から55体のゆるキャラが、クリスマスパーティーとして柳ヶ瀬に大集合しました。当日は約7万人の人出の予想が出る程で、商店街の中はゆるキャラたちも身動きが取れないような状態でした。

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▲「やななや」でお買物

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▲子供達のクリスマス飾り

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▲商店街を歩こう!

 引退した柳ヶ瀬の「やなな」のまちづくりや地域活性化への想いが、全国のゆるキャラたちの共感を呼び、「ふなっしー」「バリィさん」「オカザえもん」「せんとくん」をはじめとした全国的に有名なゆるキャラや、岐阜県内の「岐阜活性戦士ぴょこたん」「ねぎっちょ」「かさまるくん・かさまるちゃん」などのゆるキャラも柳ヶ瀬に駆けつけました。11時のオープニングには、1時間以上も前から観客が並び大変な賑わいになりました。
 ゆるキャラのパーティーとともに、柳ヶ瀬通2丁目商店街振興組合では、子供達のお買い物体験イベント「やながせしょうてんがいでおかいものごっこ」を開催。「やながせ2ちょうめのおかしやさん やななや」を商店街の中でオープンしました。やななが描かれたおもちゃのお金をもらい、「やななや」でお菓子のお買い物をするというものです。小学校低学年以下が対象ですが、本当のお買い物のように商品を選び、お金を払うというスタイルで、子供達もとても楽しんでいました。商店街でお買い物をすることを子供のうちから経験してもらうことは、大きくなってからも、また来ていただけるという意味でも良い経験になったのではないでしょうか。
 「やななや」に来店されていた、岐阜市長良地区にお住まいの2組の親子にお話をお伺いすると、「ゆるクリは、幼稚園からのお知らせで知りました。いつもはあまり柳ヶ瀬に来ることはないのですが、こうやって子供達がお買い物体験できるのは、他ではないですね。」と楽しそうでした。
 また、柳ヶ瀬商店街ではクリスマスに合わせて、近隣の35以上の幼稚園や保育園の子供達が作った、手づくりのクリスマス飾りが展示されています。これらの作品を見るだけでも楽しいお買い物ができます。
 実際に、商店街の店主に話を聞いてみると、「今日のゆるクリのようなイベントをしたからといって、何もしていなければ売上が伸びるわけではありませんね。いつものお客様が、混雑しているからといって来ていただけなくて、逆に売上が下がってしまうこともあります。そうならないために、それぞれのお店が店の前でサンプルを配ったり、お声掛けをしたりといったことをやり始めていますよ。」と、イベントの集客効果を自店に引き込む工夫が始まっているようです。
 柳ヶ瀬商店街では、長年、防犯対策や暴力追放運動にも力を入れてきました。「ゆるクリ」のイベントの最中も、商店街関係者は、警察・防犯関係・弁護士会などとスリや万引きへ目を光らせ、同時に、暴力追放についての啓蒙活動も展開していました。これまでの地道な活動があるからこそ、注目度の高いイベントが開催できるということも忘れてはならないようです。
≪参考となるポイント≫
●イベント集客は、店舗に向けさせてこそ成功
●「待ち」から「攻め」への意識づけ
●防犯などの地道な活動は強さを生む

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1月号より

まちなみバスで商店街に遊びに行こう!
バス&ウォーク

 師走に入り雪も降り始めた高山では、子供・子育てをテーマにした「冬のあったか縁日」が開催されました。このイベントは、平成17年度から継続しており、高山市役所を子供達の城にして、市民・民間団体・行政が協働して実施するまちづくりのイベントで、大小50近くのパフォーマンス・展示・シアターなどが、12月7日(土)~8日(日)の2日間に亘って開催されました。

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▲まちなみバスで出発!

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▲お店からのプレゼント!

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▲商店街を歩こう!

 高山市商店街振興組合連合会では、このイベントに「バス&ウォーク」として参画しています。バス&ウォークは、メイン会場である市役所から、毎日定期運行している「まちなみバス」に親子で乗り、市内の商店街ルートを回り、商店街近くの別院前停留所で下車。高山市の子育て支援の拠点である「まちひとぷら座かんかこかん」に寄り、そこからは家族ごとに商店街にあるクリスマスプレゼントを探しながら商店街の中を歩きます。日頃、商店街に馴染みのない家族にも商店街の中に来ていただき、商店の人との接点を作り、新しい魅力に触れてもらおうという仕掛けです。
 先着8組×4便の応募枠は予約ですぐにいっぱいになってしまい、当日参加は残念ながらお断りする程の人気となっています。  参加する32組の家族には、商店街の中から協賛するお店提供の1品がプレゼントとして用意されており、当日抽選でそのお店への招待状が渡されます。バスに乗ってそのお店に行くと、招待状と引き換えにプレゼントがお子様に渡されます。
 実際に参加された親子にお話を伺うと「いつもは、市内の商店街には駐車場代がかかったりするので、あまり行くことがありませんね。ただ、こういう機会があると、こんな店があったのかということに気付かされます。」、「せっかくプレゼントをいただいたので、また、ぜひこの店に来てお買い物をしたいと思います。」との声が聞かれました。ある参加者の方は、「昨年参加してとても楽しかったので、今年は知り合いに紹介してみんなで参加しています。」との声もありました。
 冬のあったか縁日では、商店街の店主も積極的に参加していました。例えば、ペットサロン&セレクトショップの店主が「かわいいわんちゃんとなかよくなろう」といったパフォーマンスを担当し、子供達だけでなく親も含めて好評を博していました。お話を聞かれた親子の方から、個別に相談や質問が出るなど、お店とのよいキッカケ作りとなっていました。
 子供・子育てというテーマは、市民団体や行政だけでなく、地元商店街との結び付きも重要であると感じられるイベントでした。
≪参考となるポイント≫
●商店街やお店に来ていただく仕掛け
●家族で気軽に楽しく参加できる
●お店とお客さまとのふれあい

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1月号より

心触れ合いあたたかい賑わい
第13回恵那まちなか市

 恒例となった13回目の「恵那まちなか市」が、恵那銀座商店街を中心に開催されました。今回のテーマは、「恵那まちなか市~冬物語~あの大震災を忘れかけていませんか」ということで、「市」としての賑わいの中で、再度、防災意識を高めようというキッカケ作りも意識して展開されました。当日は、地元恵那農業高校の生徒さんの恵那農高ショップを中心とした「シクラメン祭り」や、延期となっていた子供達による商業体験プログラム「ジュニアエコノミーカレッジ」も同時に開催されました。

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▲キャラクターショーに行列

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▲和菓子作り体験

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▲東日本大震災の写真展

 いつもの恵那まちなか市では、銀座商店街一体で、フリーマーケットや軽トラ市、スタンプラリーに加え、東北復興支援海産物の販売などを開催していますが、今回は、東日本大震災の写真展や子供達に大人気のキョウリュウジャーショーも開催され、家族連れなどでこれまでの恵那まちなか市以上に盛り上がっていました。
 「市」というと、販売するだけのパターンも多いのですが、今回の恵那まちなか市では、地元の和菓子店が、和菓子づくりの無料体験を開催していました。練った和菓子の餡を型抜きするというものですが、家庭では普段出来ないことで、かつ、プロの和菓子屋さんに教えていただけるとあって、訪れた親子連れは楽しそうに参加していました。
 同時開催されたシクラメン祭りでは、商店街の中の空き店舗対策として、恵那農高ショップ「シクラメンの里」をオープン。高校生の職場体験を兼ねて、恵那農業高校の生徒によるシクラメンをはじめとした観葉植物の販売がありました。こちらも恒例となっている上に、市価の半額程度という価格も相まって、午後にはほぼ完売状態になっていました。販売を担当していた高校生に話を聞くと、「実際にシクラメンなどを育てて、それをお客様の声を聞きながら販売するというのはとても面白いです。お客様がどんなものを求めているかということも伺えるので、次にどのようなものを作ったらいいのかを知ることができます。」、「ここ数年で、冬になるとシクラメンというのが恵那でも定着してきて、どんどん売れるようになってきたので、また一段と楽しいです。」といった声が聞かれました。シクラメンなどの販売は、恵那商工会議所の主催で、恵那銀座商店街が協力し、中心市街地活性化空き店舗対策事業として実施されました。
 また、秋に開催予定だったジュニアエコノミーカレッジも開催されました。こちらは、会社の設立から決算まで、企業の流れを模擬的に体験する「体験型の起業教育プログラム」で、小学校の高学年の児童がチームを作り、模擬の会社を設立して、販売する商品の企画から開発、価格設定、会場での売り方、店舗での役割分担などを決めて、実際にお客様を前にして売っていき、決算報告までしていくという体験プログラムです。恵那銀座商店街の中にある中山道大井宿広場に、6つの会社がテントで店舗を構え、恵那銀座商店街に新規出店したというイメージです。「いらっしゃ~い!」、「○○はいかがですか~!」といった声が飛び交い、新しい賑わいとなっており、15分ほどで商品が完売するお店も出るなど、ユニークな商品開発と積極的な販売活動は、地元商店街の店主も参考になったのではないでしょうか。販売活動については、審査員の様々な視点からのチェックも入っていました。
 この他、FC岐阜の協力による「キックターゲット」のイベントや、地元のパフォーマーによる大道芸なども開催され、商店街の中に人々の温かい触れ合いが溢れていました。
≪参考となるポイント≫
●商店街を商いの学びの場として提供
●地域の関係団体との積極的な協力・つながり
●顔と顔が見える絆づくり

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12月号より

商店街のお店を巡る
元気ハツラツ市お買物ツアー

 毎月第一日曜日に開催されている大垣の「元気ハツラツ市」。駅前通りの歩行者天国を中心に、市内中心商店街一帯で様々な催しが行われ、毎回大変な賑わいとなっています。

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▲ツアー受付には長い行列

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▲ツアー参加店舗の案内看板

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▲参加者に配布されるお買物券と参加証

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▲店主と参加者のコミュニケーションも充実

 その中に、11月のまるごとバザール(元気ハツラツ市同時開催)から始まった、「元気ハツラツ市お買い物ツアー」があります。
 当日午前10時30分に受付を開始し、10名程度のグループに分かれ、90分以上かけてゆっくりと商店街内の4つの店舗を訪問するというツアーです。各グループには、「大垣商店街観光案内人」や運営ボランティアが先導し、商店街内を案内する形となっており、参加者には、お買い物ツアーの時に利用できる「お買い物券500円分」がプレゼントされます。
 第2回目となった12月の「お買い物ツアー」は、和服・和装店、和菓子店、婦人洋品店、薬局という順番で商店街の中を回り、各店の中に入ってお店の方からいろいろなお話を聞くことができました。参加している店側も、「売れなくてもいいので、一度でいいからお店に来ていただき、良ければまた来ていただければいい。」というスタンスをもっており、お買い物券があるからといって、必ず買い物をしなければならないということではありません。因みに、第1回のお買物ツアーは、和菓子店、日用雑貨店、化粧品・エステ店、園芸販売店という組み合わせでした。
 ツアー中には、参加している店舗だけでなく、参加している人が気になっていたお店に立ち寄ったりして、商店街の中をぶらぶら歩きながら、参加店以外の店を知っていただく効果もあったようでした。また、ツアー参加者に配られるツアー参加証は、来年3月まで有効で、次回来店の際には、各店舗で特典が提供されるようになっており、再来店を促す仕掛けが組み込まれていました。
 ツアー参加店の和服・和装店では、「郊外のショッピングセンターはモノを売っているが、商店街のお店は心を売らなければならないのです。例えば和服について売るのではなく、ちょっと聞きたいときに相談されるような店になることが大切で、そんな店は大型店では難しい。和服もタンスの肥やしにせず、もっと気軽に使ってもらいたいので、そのきっかけとして、この"お買い物ツアー"を利用してもらいたいと思います。」と話していました。
 また、婦人洋品店では、「うちの店では、良いモノをお安く提供しているのですが、店の構造上、ちょっと入りにくいという部分があるので、あまりこの店の良さを知っていただけていないようです。しかし、このような買い物ツアーで立ち寄っていただくと、お客さんといろいろなお話ができていいですね。」と話していました。
 ツアーに参加した大垣市内に3年前から住まわれているご家族は、「ハツラツ市は2回目ですが、今日回ったお店には行ったことがなく、こんな店があったんだという発見と、何かあったら伺ってみようという気になりました。ツアーの最中に、もともと気になっていたお店があったので、そこにも寄っていただいたりして、2時間以上もゆっくりと商店街を回ることができてとても良い経験でした。子供達も少し歩き疲れたかもしれませんが、とても楽しんでくれました。」と満足そうでした。
 この他にも、12月の「元気ハツラツ市」では、「珈琲な街、大垣を味わい楽しむ"第1回オオガキ珈琲フェスティバル"」や、全国各地の「ご当地グルメコーナー」などの飲食関連はもちろん、子供達が実際のお店で商いを体験できる「商店街こども1日体験」や、ケーブルテレビの番組制作を体験できる「人気番組体験」、大垣工業高校の協力で、ロボットを実際に動かしてみる「だいこう体験」などの体験型イベントも多く開催され、多くの人で賑わっていました。
≪参考となるポイント≫
●イベントはお客さんと店の接点づくり
●実体験があると次に繋がる
●モノを売らず、心を売る

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12月号より

「つくる」を商店街で体験する
第0回美殿町つくる市

 岐阜市美殿町に「つくる」をテーマにして、様々なクリエイターが集まりオープンした「まちでつくるビル」が、「第0回美殿町つくる市」を開催しました。

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▲クリエイターのワークショップ

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▲クリエイターの作品展示

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▲和菓子店のワークショップ

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▲人々の交流が新しい「つくる」を生む

 この市のコンセプトは、「つくり手」が「売り手」になり、「つくる」が人と人をつなぐです。入居するクリエイターだけでなく、美殿町商店街の商店、岐阜市内・岐阜市周辺のクリエイターの作品等の発表、専門的なノウハウの公開や商品の販売。そして、実際につくってみるなど、「つくる」ことに関心・興味のある人達が集まり、交わり合うという「市」です。
 ビルの中では、カフェがオープンしたり、実際にクリエイターのアドバイスを受けながら、いろいろなものをつくるワークショップが開催されました。入居しているクリエイターだけでなく、美殿町のコンセプト「つくるがある町」に賛同していただいた16以上のクリエイターも参加し、たくさんの人々や作品が行き交う「市」となっていました。クリエイターだけでなく、親子連れなども含めて幅広い層が訪れ、特にワークショップには親子で参加する風景も見られ、子供達の教育にも良い刺激となっていたようです。
 また、「まちでつくるビル」がある美殿町商店街でも、各商店主がセミナーやワークショップ、エキシビション、更には「つくる市」に合わせた特別なサービスも展開していました。
 「つくるを知る」では、ものの魅力を再発見するアットホームなセミナーとして、各店が取り扱う商品の使い方や、蘊蓄・こだわりなどを紹介していました。「つくるを体験する」では、美殿町の「つくる」を感じ、自ら体験するということで、和菓子店での和菓子作り体験などのワークショップが開催されていました。更に、「つくるを味わう」ということで、商店街の店の限定メニューなども展開されていました。
 入居しているクリエイターの方からは、「まだまだ成果としては"これから"という段階ですが、この"まちでつくるビル"の活動がいくつも実を結びはじめています。私達も頑張らなければならないのですが、商店街の皆さんも含めて、周りにこれだけ応援していただける方が多いことはとても励みになりますし、新しい出会いも増えそうです。」と話していました。
 実際に美殿町商店街には、「まちでつくるビル」のオープン以降、若いクリエイターや親子連れなども多く訪れているように見受けられます。これからも「まちでつくるビル」から生まれるものが楽しみであり、美殿町商店街の魅力を更に強く発信していくことが期待されます。
≪参考となるポイント≫
●強みをさらに強くして差別化を
●商店街全体で盛り上げる
●実感レベルで共感を

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11月号より

商店街を舞台とする陶器のデザイン展覧会
多治見ながせ商店街「商展街」

 日本各地で活躍する作家の陶器が、多治見ながせ商店街のお店の店頭に飾られる「商展街」が3回目を迎えました。期間中には、多治見まちなかマルシェ(ながせ商店街内で開催)、美濃焼祭り、たじみ茶碗祭り、陶の里フェスティバル等も開催されており、秋の多治見はとても賑わっていました。

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▲ブティックの店頭も商展街

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▲ワークショップの風景

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▲タジミルプロジェクトの報告展示

 今年は過去2回の成果を踏まえ、さらにパワーアップ。陶器関連の「ワークショップ」や「陶器に関する講義」、「大人の社会見学」と称した近隣の工場見学なども開催されていました。
 今年の「商展街」は、参加店舗数22店舗、参加作家数54名という規模で、商店街の3~4店に1店の割合で開催され、平均すると7.4mごとに1作品が並ぶという状況で、商店街が「商展街」化していました。
 各商店がウィンドウディスプレイの場所を提供し、そこに作品の陶器が飾られる形で、一部は販売されています。ある店の店主は、「これ、おもしろいデザインですよね。"こんな陶器が家にあったら雰囲気変わるよね"とかってよく言われるんですよ。」、「昨年も参加したのですが、ユニークな作品ばかりで、ここに展示される作品だけでなく、他の店に展示されているものを見ているだけでも面白いですね。」といった声が聞こえてきました。街全体で陶器のデザイナーの活動を応援しようという雰囲気が溢れていました。
 「ワークショップ」では、練り込みで作るかわいい箸置きやボタンの手作り体験教室が開催されていました。親子で参加して、日常で使える世界にひとつしかない作品を作ることで、陶器や地場産業への想いも強くなっていたようです。
「大人の社会見学」では、近隣の地元製陶関連の企業の工場見学をしたり、「陶器に関する講義」では、デザイナーの方が歴史的な視点から、陶器や多治見を分析した内容を発表していました。
 「商展街」の中では、名城大学建築学科谷田研究室と共同で実施している「タジミル」のプロジェクトの発表・提案・展示も行われていました。ながせ商店街を様々な視点から分析し、可能性を検討し、15のアイディアが提案されていました。人、季節、空き家・空き店舗・空き地、新たな景観という4つの視点から、具体的かつ現実的な活動アイディアとしてまとめられていました。プロジェクトに参加された学生さんからは、「学生の視点から、そして、この商店街に来るお客さんの視点から、どんなことができるか考え抜きました。その結果の提案アイディアが詰まっています。できるだけ取り組みやすく、簡単で現実的なアイディアを作ってありますので、あとは商店街のみなさんが、ひとつでも良いからすぐにでも取り組んでいただければいいのですが…。」と話されていました。まずは、今後の取り組みにも期待したいところです。
≪参考となるポイント≫
●地場産業との連動
●店内に飾ることで店内への誘導促進
●他イベントとの連動

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11月号より

商店街の歴史を紐解き、新たな商店街を考える
美濃市制60周年記念プレイベント&六斉市

 美濃和紙あかりアート展に併せ、美濃市制60周年記念プレイベントとして、美濃俵町商店街では「取り戻そう豊かな記憶 美濃市・商店街の歩み」が開催されました。
 同時に「六斉市」もあかりアート展のタイミングに合わせて、10月12日~13日に開催されました。

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▲アンケートの実施

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▲外国人も興味津々

 「へぇ~、昔はこうだったんだ~。」、「懐かしいね、これ。」
 「美濃市・商店街の歩み」は、来年、美濃市制60周年を迎えるにあたり、美濃俵町商店街の古い写真や古物(公衆電話や文具など)を集めて展示し、来街者の皆さんと供に、美濃俵町商店街の今後について考えるという活動です。古い写真は、開催の1ヶ月前に募集のチラシを新聞に折り込み、一般の方や商店からご提供いただいたものです。町並みや人々の語らい、お祝い、お祭りなど100枚以上の昔の俵町の風景が一堂に会していました。また、写真だけではなく、「一店一宝」として、各店で保存されている道具や文具なども展示され、昔の俵町の商店街の勢いが再現されているようでした。
 来館したオーストラリア人のカップルが、俵町の古い風景にとても興味を持っていたり、若い学生の皆さんは、古い公衆電話などにも興味を持っていました。あかりアート展が始まってからは一段と賑わいを増し、アンケート回答者用に用意した「くじ」がなくなるくらい多くのお客様が訪れていました。アンケート項目には、「俵町がもっと魅力的な街になるには、どんなことがあったら良いと思いますか?」といった項目もあり、これからの俵町を考えるための材料が数多く集まりました。
 また、「六斉市」では、俵町商店街の食品関係の店が出店し、和菓子から揚げ物、もちなど様々な美濃の味が楽しめるとあって、特に夕方から賑わっていました。あかりアート展の来場者も多く、「このあたりに来たら、鮎菓子よね。」、「この芋もち、おいしいね~。」といった声が飛び交い、鮎菓子や芋もちなどの地元メニューを、多くの方が堪能していました。
≪参考となるポイント≫
●商店街の各店の「宝」を掘り出す
●アンケートで来街者の声に耳を傾ける
●「今後どうするか」という視点を持つ

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10月号より

歩行者天国×踊り×市制50周年
第38回ろっけん通り歩行者天国「おどりん祭」

 各務原市内で唯一となってしまった、商店街の歩行者天国のお祭りが、六軒通りの商店街で開催されました。「おどりん祭」と銘打っているように、東海地域の各地からよさこいソーラン踊りの22チームが集まり、街中が踊りで盛り上がりました。また、地元の方による屋台村や、各務原太鼓保存会、蘇原中学校吹奏楽部やバトントワリング部、消防の音楽隊などの演奏や演技もあり、地域が一体となって盛り上がっていました。

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▲他の事例を取り入れる

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▲地域内/外の両面で考える

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▲定着には時間がかかるものとして継続する

 「おどりん祭」は18年前に、従来の六軒の商店街のお祭りに、瑞浪のバサラ踊りの活動によるまちづくりを参考にして、踊りの要素を取り入れスタートさせたもので、長年の間継続されてきました。スタート時から、各務原キムチをテーマにした曲も作曲して、現在にまで至っています。今回、15年振りに瑞浪のバサラの中心的な役割を担っている「バサラ瑞浪」のチームがゲストで参加し、一段と盛り上がっていました。
 また、祭りに向けて「川柳」の募集が行われ、大人の部は「各務原市の市制50周年」、子どもの部は「家族」というテーマに分かれて実施されました。応募は数百件にものぼり、イベント前から地域全体が盛り上がっていました。因みに、最優秀賞となったのは、大人の部「時を経て、加齢に変身、五十代」(丹羽妙子さん)、子どもの部「絵日記に家族の思い出てんこもり」(星屋奈津希さん)でした。
 お祭りの間には、商店街のお店にも行列ができるくらいになっており、お店の人からは「今日は大変ですけど、嬉しいですね。」という声が出ていました。
 蘇原中央通商店街振興組合の丹羽理事長は、「おかげさまで38年目となり、もう少しで40年になります。商店街のメンバーは少なくなっているのですが、地域の皆さんの協力によってここまできています。コンビニなどの新規加盟の方もあり、もう一度、商店街として盛り上げていきたい。」と話していました。
 このお祭りには、地元の蘇原中学校の生徒のみなさんが事務局と共に、運営に関してボランティアとして参加しており、世代を超えた絆づくりができていました。
≪参考となるポイント≫
●他の事例を取り入れる。
●地域内/外の両面で考える。
●定着には時間がかかるものとして、継続する。

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10月号より

商店街の知恵を街に
あんきな街なか講座「まちゼミ」

 県下商店街では初となるであろう「まちゼミ」が高山市商店街で開催されました。「まちゼミ」とは、お店の人が講師となり、プロならではの専門的な知識や情報、コツを無料(材料費等は別途)で受講者(お客様)にお伝えする少人数制のゼミです。時間は60~90分、受講生は4~6名、事前予約制で、販売目的の営業は全くしないというものです。

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▲お手入れのコツ講座

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▲ジュエリーシップでのまちゼミ

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▲意外と知らない自転車の扱い方も

 愛知県岡崎市の商店街で始まった取り組みが、今では全国に拡がり始めています。お店の存在・特徴を知っていただくと共に、お店とお客様のコミュミケーションの場となり、信頼関係を築くことができるというメリットがあります。
 ジュエリーショップでは、真珠のネックレスの取り扱い方や使い分け講座。ペットサロン&セレクトショップでは、犬のお手入れのコツの講座。自転車店では、タイヤの空気の入れ方や見分け方などの講座を行い、一般の人は意外と知らなかったり、間違って覚えていたりすることを、易しく、丁寧にお伝えしていました。
 飛騨高山まちゼミ実行委員会の原尚之実行委員長は、「まちゼミは2年ほど前から商店街として研究をはじめ、実際に岡崎に行って話を聞いたり、岡崎からも指導の方を招いたりして準備を進めてきました。実際にやってみると、事前予約がすぐに埋まってしまったお店もあったりと、地域の皆さんも知りたがっていることが多いということに気付かされました。無料で営業目的ではないことを明確にしていますので、お互いに敷居が高くなく接することができますし、顔の繋がりを持つことができるという点で、商店街にまた来て頂くためにも有効ではないでしょうか。」と話していました。
 実際に受講者となった方からは、「日頃、何となく疑問に思っていることを聞くことができたり、ちょっとしたことでも知らなかったことを教えてもらえたりと、とても参考になりました。」、「他の講座にも興味があったのですが、チラシが配布された日に予約がいっぱいになっていたので残念です。こういう機会がなかった方が不思議でした。」、「やさしく教えて頂いたので、とても参考になりました。今度は、自分の持っているものを持ってきて相談したいと思います。」といった声が聞こえてきました。
 「まちゼミ」を通じて商店街の知恵が、高山の街に溢れはじめ、また一つ、地域の人々との交流が増え始めています。
≪参考となるポイント≫
●無料・営業目的なしによる接点づくり。
●後から価値となって返ってくる。
●専門家は当然と思っていても、一般の人は知らない。

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9月号より

瑞浪のまちが踊りまくる!
第54回瑞浪美濃源氏七夕まつり

 瑞浪駅前の商店街で、毎年恒例となった「第54回瑞浪美濃源氏七夕まつり」が開催され、「バサラの聖地」ともいわれる瑞浪に、地元はもちろん、全国各地から猛暑の中、約15万人もの人が集まりました。

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▲ミナモ、窯之助、すえっこも踊りに参加!

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▲お祭りに合わせてセールを展開

 瑞浪では、美濃源氏土岐一族の「何者も恐れず自由奔放に振舞う」バサラの気風で、地域を活性化したいとの願いから、毎年「瑞浪美濃源氏七夕まつり」が開催されています。その中核となっているのは、1998年から、瑞浪のおかみさんを中心に活動している「バサラ瑞浪」のチームです。彼女たちの「おかみさんソーラン・バサラ」は、瑞浪市内では小中学校の運動会をはじめとして、いろいろなイベントで踊られているだけでなく、札幌のYOSAKOIソーラン祭りや、にっぽんど真ん中祭り等でも、ゲストチームで招聘されるなど、今や日本を代表する踊りとなっています。バサラ瑞浪は、踊りを通じて「瑞浪のまちを、全国のまちを活性化しよう」という心意気で、年間を通じて毎週2回の公開練習を開催しています。
 当然、「瑞浪美濃源氏七夕まつり」も、踊りが中心となっています。札幌の大学生のチームをはじめとして、全国各地のバサラチーム58団体、約2,500人が集まる中、バサラだけでなく、フォークダンスや社交ダンスでも踊ります。そして、岐阜清流国体のマスコットキャラクター「ミナモ」や、瑞浪市商店街連合会・窯っ子スタンプ事業部会の公式キャラクター「窯之助」、瑞浪市陶町のイメージキャラクター「すえっこ」も集まり、ミナモダンス等で参加者とともに盛り上がっていました。
 商店街も、七夕の飾り付けとともに踊り一色となって、3日間盛大に盛り上がっていました。お祭り会場となっている商店街は歩行者天国となり、露店が中心となっているものの、15万人以上の参加者や来場者に、市内の商店街にある個々の店舗も、この機会を有効に活用していました。
 踊りのまち瑞浪は、夏の「七夕まつり」の後は、年末の「瑞浪バサラカーニバル」へ向けて、また一段と盛り上がっていきます。
≪参考となるポイント≫
●全国に誇れる財産で集客を。
●人々の想いが、共感を呼び、人を呼ぶ。
●まつりは露店よりも、商店街の店への集客を。

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9月号より

中山道の恵みをビールと共に
中山道まちなかビアガーデン!

 7月最後の金曜日、8月第1・2週の金曜日の3回限定で、商店街にある中山道大井宿広場には、「中山道まちなかビアガーデン」が現れ、商店街に新たな夜の賑わいをもたらしました。

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▲商店街の八百屋さんからピーマンのサービス

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▲お隣のテーブルと一緒に乾杯!

 中山道大井宿広場は商店街の中にあり、芝生やトイレ、更には電源なども利用することが可能で、夏のビアガーデン会場としては最適な場所です。そこに、商店街の中にあるお店が協力して、食材や飲み物を提供してもらうとともに、商店街で所有しているイベント用のバーベキュー台やテント等を持ち寄って開催しています。このイベントのための調達品は特になく、売り上げも地元商店街に入る形で、単なるイベントではなく、商売としても成り立つ仕組みで実施されています。
 ビアガーデンを訪れた方には、4家族が一緒になって楽しんでいらっしゃったり、通りすがりの家族も多くの人で賑わっているビアガーデンに立ち寄って、知り合いの人に出会ったり、更には、金曜日ということもあり、地元の会社の打ち上げとして来店され、隣の見知らぬお客様と盛り上がるといった風景もありました。
 商店街の八百屋さんが差し入れとして、新鮮なピーマンを各テーブルにサービスしたり、一般店頭価格では考えられないくらいの価格で、薫り高いマツタケを限定販売したりと、商店街側の飛び入り参加もあり、商店街でしか味わえないサプライズや人々の出会いがありました。
 恵那市商店街連合会の大塚康芳会長曰く、「他のイベントなどで利用するバーベキューテーブルやテントなど、商店街の持っているものだけで運営し、食材なども地元商店街のお店からご提供いただいているので、ムダなお金はかからずに運営しています。ただ、今回はチラシを入れるタイミングを逸してしまったので、期待したほどではありませんが、それでも用意したテーブルは満席となってうれしい限りです。」と話しつつも、お客様の対応に追われていました。
 このイベントは、「今年から始まったもので、まだまだこれから」(大塚会長)ですが、予定時間を1時間以上過ぎても、賑わいがそのまま続いているということからすると、恵那の新たな夏の風物詩として定着していくことが期待されます。
≪参考となるポイント≫
●まずは、何事も始めることが大切。
●公園や空き地などは、有効活用を。
●買い物だけではなく人々の交流を生む場へ

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8月号より

柳ヶ瀬活性化へ進行中!
第二回柳ヶ瀬集会

 3月から始まった、柳ケ瀬の現在・未来について自由に議論する「柳ヶ瀬集会」の第2回目が、7月28日(日)に柳ヶ瀬あい愛ステーションにて開催されました。柳ヶ瀬に何らかで関係する方々約50名が、前回に引き続き、活発な議論を交わしていました。

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▲大勢の参加者

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▲参加者の殆どが積極的に発言

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▲発言を書き出していく

 今回のテーマは、『どんな柳ヶ瀬にしていきたいか』ということで、①柳ヶ瀬って最近どう?、②活性化ってどんな状態?、③活性化のために何が必要?、④活性化のために何ができる?という内容で、特に今回は③と④について、関係者の皆さんの様々な現場での経験を踏まえた、活発な議論や問題提起がなされていました。
 活性化のために、という視点で出てきたアイディアの中には、「人を巻き込む仕組み」、「関係者のコネクションづくり」、「来街者へのもてなし」、「街角でのあいさつ」、「デートに来たいと思えるまちづくり」、「変化が変化をつくる良い循環」、「自らが主体的に行動」、「違う人が会って化学反応を起こす」など、具体的で蘊蓄のあるアイディアが飛び交っていました。
 それらの話を聞いて、柳ヶ瀬の百貨店関係者からの言葉が、今回の集会の中で最も印象的でした。「これらのアイディアは、百貨店では既に実行しているものばかりです。お客様を大切にあいさつをというのは、百貨店という関係者が一体となっていなければならない組織では、当たり前のようなことです。ただ、百貨店でできているかというとそうではありません。なにがしか、強制力のある形で後押ししないと、全員が高い意識を持つまでは行きません。商店街というのは個店の連合体なので、百貨店に比べると、意識を一つにするのは大変なことです。」というような発言をされていました。
 商店街の一人ひとりが同じ意識に近づけるようになるように、今後も継続して「柳ヶ瀬集会」を開催していくそうです。
≪参考となるポイント≫
●問題意識の共有化の場づくり
●当たり前の基本に立ち返る大切さ
●よそ者、若者の視点を大切に

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8月号より

美濃の夏は地域まるごとまつり!
俵町夜祭り

 「これでも例年より出足が遅いくらい。」、「美濃の7月はこの俵町も含めて、地域がまるごとまつりになるのよ。」、「小さい子供連れだけでなく、中学生も高校生も独身の若い子達も、みんな集まって同窓会状態だね。」、「地元はもちろん、関市や各務原市などからも来てもらっているようですよ。」

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▲スマートボールには長蛇の列

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▲和紙のランプシェード作りも実施

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▲まちの駅にわか茶屋も集客促進

 毎年7月15日の夜には、美濃市俵町の夜まつりが開催されます。今年は三連休の最終日ということもあり、開始時間の午後6時30分の段階では、例年の半分くらいの人出となっていました。それでも700人以上の家族連れなどが、約400mの町並みの中に集まって来ており、午後6時30分から開始されるスマートボールゲームには、すでに400人強の行列ができているような大盛況振りでした。
 午後7時からは他のサイコロゲーム、輪投げゲーム、ヨーヨー風船釣りゲーム、ガラガラ福引き大会などのイベントがスタートされましたが、それらもすぐにそれぞれ150人以上の行列ができるほどの混雑でした。午後7時を過ぎると例年通りの混雑となり、商店街の中は、さながら通勤電車のような状態になっていました。ゲームに参加するには、事前に新聞折込や店頭ポスター等で配布されたチラシが必要で、チラシをゲーム券として使用します。
 これらの「俵町夜まつり」としてのイベントは、商店街の組(10~15軒程度)が各々の趣向を凝らし開催するもので、賞品も組が集めて提供するといった形を取っています。中には、思いもかけない家庭用品が当たったりといったこともあり、参加者の中でも評判になっています。それぞれのゲームには、参加賞を含めて600人分以上の賞品の用意があり、俵町商店街だけでも延べ4,000人分の賞品が用意されていました。
 商店街の店主の方にお話を伺うと、「元気な若い人が楽しんでいる姿を見るだけでも楽しい。中学生は少し集まり具合が良くないが、高校生も多く集まってきているようです。」、「恒例行事になっていて、毎回多くのお客様で賑わうので、この夜まつり自体のノリがどんどん良くなっています。」、「お祭りだからこれだけの賑わいがあるのですが、日頃もこれくらいの賑わいがあると良いのですがね。」、「この夜まつりをきっかけとして、当店の商品を知ってもらい、当店のファンとなっていだいたお客さんもいます。それだからというわけではないけれど、今後も夜まつりを続けていってもらいたいですね。」との声が聞かれました。
 この俵町商店街には、昨年9月に「道の駅美濃にわか茶屋」の支店として、「まちの駅にわか茶屋」がオープンし、商店街に生鮮食品を販売する店ができました。これにより、美濃市の中心地に住んでいる人たちにとって、商店街の中での買い物がより便利になりました。夜まつりでも他の店同様、「にわか茶屋」もお客様がたくさん押し寄せていました。
●地域の元気な力が、商店街全体を力づける。
≪参考となるポイント≫
●お客様の期待を裏切らないことを意識している。
●できるだけ多くの参加者に、何かを持ち帰って頂く工夫。

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7月号より

友達が友達を呼ぶ竹鼻のまち
代々まつり開催!

 羽島市竹鼻地区の氏神とされる八剱神社の禊神事が6月30日に行われ、この神事の翌日の7月1日に、竹鼻地区内の商店街の夏祭り「代々まつり」が開催されました。

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▲タケちゃん、ハナちゃん

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▲笠松町の岐阜工業高校の生徒さんもお手伝い

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▲商店街に飾られた伝統の提灯

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▲600人以上の来場者で賑わう会場一帯

 会場となった商店街のまちかどステーション一葉亭前の一帯は、平日の月曜日の夜にも関わらず、600人以上の親子が押し寄せ、一大夜祭りとして賑わっていました。射的、千本引き、風船つり、金魚すくいなどのゲームをはじめ、わた菓子、かき氷、焼きそば、ウインナーなどの販売に、何十分もの行列ができていました。当日は、梅雨の晴れ間で、蒸し暑い中でしたが、多くの子供達は浴衣姿でした。そして、羽島市のゆるキャラ「タケちゃん、ハナちゃん」も駆けつけてくれました。
 この運営には、商店街の関係者はもちろん のこと、わた菓子やかき氷などには、商店街に住む高校生だけでなく、地元羽島高校や笠松町にある岐阜工業高校の生徒さんなどもボランティアとして参加していました。彼らにどのような経緯から手伝っているのかと尋ねたところ、「商店街から依頼されたわけでもなく、友達の友達という関係で手伝いに来ました。とても楽しいです。」「岐阜工業高校の同じ技術系クラブのメンバーが集まっています。かき氷も単なるかき氷というだけでなく、科学的に見えればいいのですが…。」と話してくれました。
 運営スタッフも、ボランティアで集まってきている生徒について、「特にお願いしているわけではないのですが、自然と友達の友達ということで、羽島市外からも集まってきてくれています。ありがたいですね。」と感謝していました。
 代々まつりは、別名「提灯まつり」といわれているように、最大12個の赤い提灯をお店の軒先に取り付け商店街を飾り付けし、七夕をお祝いしています。「最近は、商店街に来て頂ける方も減ってきていますが、たまにはゆっくりと歩いて、ゆったりとした時間を楽しんでいただけることは、いいことではないですかね。」と、商店街にある衣料品のお店の方が話していました。また、この季節、県内各地では、「みそぎ団子」や「みそぎもち」が一時的に販売されますが、竹鼻の商店街では、「みそぎ団子」が春先から夏まで販売され、八剱神社と一体化した形で、商店街の大切な財産として市民の中に溶け込んでいます。
 8月3日~4日には、愛知県一宮市の七夕祭りと双璧をなすともいわれている「七夕まつり」が開催されます。一宮の七夕まつりの翌週に開催されるのが恒例となっており、こちらも竹鼻地区の商店街一帯で繰り広げられます。
≪参考となるポイント≫
●友達が友達を呼び寄せるオープンな雰囲気。
●さりげない伝統が、子供達の思い出に。
●シンプルに楽しめることが大切。

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7月号より

「タジミル」
ぎふ・たじみ・ながせ商店街プロジェクト始動!

 「タジミル」。多治見を動詞にした名前のこのプロジェクトは、名城大学建築学科谷田研究室と多治見駅前にあるながせ商店街が一緒になって、過去のまちの歴史や文化を受け継いで、未来を担う住民や子供達との取り組みを通して、現在の商店街がより活用されるきっかけをつくろうというプロジェクトです。毎月1回の情報交流とワークショップを通じて、10月には、商店街のイベントとして、ながせ商店街を取り巻く空間をフル活用する提案をお披露目する予定となっています。

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▲伊村先生のトークセッション

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▲参加者全員で「良い点」をあぶり出し

 プロジェクトのスタートとなった6月6日の午後7時から開催された第1回ワークショップには、地元多治見ながせ商店街振興組合の美濃和勝文理事長をはじめとした商店街関係者や、名城大学や多治見工業高校の学生の皆さんはもちろんのこと、自治体関係者やまちづくり関係者、報道関係者など、60人近くが参加しました。
 当日は、多治見の歴史を振り返るトークセッションとして、多治見工業高校専攻科の伊村俊見先生より「美濃のやきものについて」ということで、平安時代から続く美濃焼の歴史と多治見地域の歴史や文化を振り返っていただきました。また、その後のワークショップでは、名城大学谷田研究室によるこれまでのフィールドワークの活動報告と、ながせ商店街の「良い点」のあぶり出しワークショップが開催されました。
 ながせ商店街の「良い点」のあぶり出しワークショップでは、ながせ商店街全体の写真に対して、良いと思う点やポジティブな可能性がある点を付箋紙に書き出して貼っていくというものでした。参加者全員により、たった数十分の間に200以上の「良い点」があぶり出されました。その中には、商店街のお店の人の笑顔だったり、駐車場を休憩スペースとして活用できそうといったものだったり、様々なものがありました。
 多治見ながせ商店街振興組合の美濃和理事長は、このプロジェクトに関して「ゴールを決めて何かを決めていくという発想ではなく、自由な発想で何が生まれてくるかわからないが、とにかくやってみることが大切だと思っています。何回かやっているうちに、新しいモノが生まれてくるような気がします。」とのことでした。
 7月4日に開催される第2回は、「下街道とながせ商店街」というタイトルで、多治見市観光ボランティアガイドの中山禎氏のトークセッションと、谷田研究室からは「コミュニティ調査とリノベーション実測調査の状況報告」とともに、第1回ワークショップのアウトプットについての報告が開催されます。詳しい開催内容については、ホームページ:tajimiru.tumblr.comをご覧下さい。
≪参考となるポイント≫
●よそ者の新しい視点からの発想を大切に。
●ポジティブな点にのみフォーカス。
●まずは動くこと。

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6月号より

恵那がまるごと商店街に集結!
第10回恵那まちなか市

 初夏といってもいいほどの暑さと、雲一つない晴天に恵まれ、平成22年12月から始まった「恵那まちなか市」も第10回を迎えました。

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▲ボランティアの生徒達が大活躍!

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▲東北支援ブースでも生徒達が活躍

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▲法人会等の地域団体も出店

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▲たくさんのお客様で溢れる商店街

 広い恵那市の各地域から、フリーマーケットや地場産品を満載した軽トラが、恵那の駅前にある東西銀座通り周辺に集結し、地元の店舗とともに多くのお客様で賑わっていました。今回の参加団体は110以上と、既に恵那の一大イベントとなっています。
 恵那市商店街連合会の大塚会長は、東北支援の海産物販売の現場で、「東北支援は、恵那に一時的に避難された方の関係で、ホタテやイカを仕入れて販売しています。今日は天気も良くなり、多くの皆さんに来ていただいています。このまちなか市は今回で10回目となり、皆さんの協力で商店街の一大イベントとなっています。」と、子供達に焼きイカの試食を配っていました。
 まちなか市では、地元の中学生のみなさんが、ボランティアとしてまちなか市を支援してくれています。ポイントラリーのポイントシールの貼付、東北支援ブースでのあさり汁やイカ焼きや海産物の販売、パフォーマンスステージの運営、抽選会場の事務局など、あちこちでまちなか市を盛り上げてくれています。
 ボランティアの生徒からは、「多くの同級生のみんなが、まちなか市でボランティアをやっています。毎回、みんな楽しみにしています。」という話が聞けたり、「ボランティアで手伝ってくれている中学生は、みんな元気な声を出して盛り上げてくれています。近くのお店の人も、ボランティアの中学生に休憩所を提供したりしています。地元のイベントに参加して、いい経験になっているようですよ。」(ポイントラリーブース横の出店者)や、「みんな分担して頑張ってやってくれているので助かっています。ボランティアの生徒さんがいらっしゃらないと、回っていかないですね。」(東北支援ボランティアのスタッフ)といった声も聞かれました。地域全体でまちなか市を支え合い、盛り上げていっている形になっています。
 商店街の店舗では、「今日のまちなか市のために準備していたお弁当120個のうち、お昼前なのに、もう100個以上も出てしまいました。」(飲食関連)、「今日のまちなか市に向けて準備したお菓子が、もうほとんどなくなりかけています。」(菓子関連)などと、実際の販売も絶好調となっていました。
 また、出店している方からは、「おかげさまで、まちなか市で多くの皆さんにうちの商品を見てもらうことができるので、できるだけ出店するようにしています。」(雑貨関連)、「私たちの活動を知ってもらう良いきっかけになるとともに、メンバーの絆も深まっています。」(地域団体)といった声も聞かれました。
 当日は、JR東海のさわやかウォーキングも恵那で開催され、そのコースの一部にまちなか市が設定されていることもあって、名古屋市内などからのお客様も多くいらっしゃっていました。「地元の方もたくさん来てもらっていますが、観光協会を通じて、協力や調整をお願いしているおかげで、地元の恵那の人だけでなく、遠くの人まで来ていただいております。」(恵那市商店街連合会事務局の古田課長)といわれるように、恵那の良さを知ってもらう良いきっかけにもなっています。
≪参考となるポイント≫
●商店街をボランティア活動のよい経験の場として活用。
●他の活動の相互協力で、相乗効果を。
●単発ではなく、年間の集客へと結び付ける工夫を。

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6月号より

「本町いこいの広場」
リニア開通を先取りしてオープン
第57回六斎市・春の中山道まつり

 平成18年から中津川市全体として検討をはじめ、平成23年から着手してきた本町通り景観整備事業の一環である「中山道中津川宿つどいの場所」の第一期工事が完成しました。完成したのは、本町通りに空き地となっていたスペースに、中山道中津川宿の雰囲気が漂うトイレを設置した「本町いこいの広場」です。来年に向けては、隣接した場所にステージが開設される予定となっています。

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▲「本町いこいの広場」オープニングセレモニー

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▲オリジナル若どりトマト丼!

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▲大勢のお客様で大賑わい!

 本町通り景観整備事業は、平成26年度に全体が完成予定で、本町商店街に中山道中津川宿として栄えた賑わいを取り戻し、全国へと発信していくことを願って展開されています。
 中津川には、14年後にリニア新幹線が開通することになっており、それを見越して少しでも先んじて、地域の整備が進められています。その中でも、商店街にいらっしゃった方々へのおもてなしの第一歩として、休憩スペースと公共トイレを整備したのが第一期工事です。
 完成に際して、本町商店街振興組合の大鋸伸行理事長からは、「関係者の皆さんのご努力により、第一期の完成に至ることができました。今後、われわれ本町商店街として一番大切なことは、なによりもこの本町に多くの人が集まっていただけるようにすること。そして、ひとりでも多くの人に喜んでいただけるようにしたいと願っています。そのために、地域の方々とともに、まちづくりに努めていきたいと考えています。」とのお話がありました。
 この日は、中津川市一帯で「中山道まつり」も開催され、それと連動して中心市街地である各商店街では、毎月第一日曜日に開催している「六斎市」も開催されていました。
 今回の「六斎市」には、地元の学生のみなさんが数多く参加されていました。中津商業高校と中部学院大学の学生さんは、それぞれオリジナルの中津川名物「とりトマ丼」を開発し、限定販売をしていました。阿木高校の生徒さんは、自分たちで作った農作物やジャムなどを販売し、どの店も人だかりが絶えませんでした。また、中津商業高校と中津川工業高校の両吹奏楽部が、ライブコンサートで盛り上がっていたり、ダンスチームや地元のバンドなどもステージに立っていました。また中部学院大学は、中津川市と地域と大学の「商学連携」として、地域の賑わいづくりを応援する活動をしており、その成果としてオリジナル水餃子などを紹介していました。
 また、商店街内の多くの店が参加している「一店逸品研究会」では、各店の一押し新商品や一押し新サービスを開発していますが、それらをブースで発表し、注目を集めていました。
 更に「こどもの日」に合わせて、西太田町通り商店街では、40旒もの「鯉のぼり飾り」、駅前商店街では巨大な「鯉のぼりくぐり」や「金魚すくい」、みどり町商店街は「骨董市」、花菱商店街では「フリーマーケット」などを開催し、雲一つない晴天の下で、中津川市内は大いに盛り上がっていました。
≪参考となるポイント≫
●商店街の「おもてなし」を考える。
●何事も先んじて手を打つ。
●高校生や大学生を巻き込む仕掛け。

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5月号より

まちの中を変えていく
テーマ「まちでつくるビル」オープン!

 4月27日に美殿町の「まちでつくるビル」が、オープンに向けたレセプションを開催し、ビルの中が公開されました。このビルがある美殿町は、古くからものが集まり、つくり、売られてきたという歴史の中で、「これからをつくる」場を提供するという考え方により、既存のビルの一部を小割りにして、ものを生み出す人たちに提供するというものです。この企画は、美殿町商店街振興組合と岐阜市にぎわいまち公社が共同で推進してきました。

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▲「まちでつくるビル」外観(手前1~4階部分)

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▲4階の建築設計事務所、グラフィックデザイナーのスペース

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▲会場に入りきらないくらいの参加者

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▲レセプションで挨拶する鷲見理事長

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▲大前氏(左)と鷲見氏(右)

 当日のレセプションには、岐阜市内だけでなく、広く東海地方全体から、約100人のクリエイターや関係者の方々が参加しました。当日は、商店街に出現した数多くのクリエイターの姿に、商店街の皆さんも興味津々で関心を示していました。
 入居(予定も含む)したのは、建築設計事務所、グラフィックデザイナー、工業デザイナー、WEBデザイナー、ライター、ファッションデザイナーなどのプロフェッショナルなクリエイターの方々で、岐阜の新しいクリエイターの発信源として相応しいメンバーが集まっています。
 「まちでつくるビル」をコーディネートした岐阜市にぎわいまち公社の商店街活性化プロデューサー・大前貴裕氏によると、「美殿町で活躍していらっしゃる方々を見てみると、ものづくりの大切さをこの町で継承していくことを実感しました。そのために、"ものをつくることをシェアする"というコンセプトを基に、ものづくりに近い仕事をしている方を中心に、新しい発信源となることができないかとアプローチしてきました。ビルオーナーや商店街の皆さんをはじめとした、様々な方のご理解とご協力により、ここまでたどり着くことができました。まずは、ここから動き出していくことが大切だと思っています。今後は、この「まちでつくるビル」の活動のフレームを、岐阜市内のあちこちでも展開できるようにしたいと考えています。」と話していました。
 入居者の方々からは、「このビルでの活動を通じて、まちが元気になるようにしていきたい。」、「このビルから、ワクワクが生まれるような活動をしていきたい。」、「ここに集まってくると岐阜における発信源として、交流や刺激がし合えるようなものにしていきたい。このビルに来た人には、ものづくりの活動に参加してもらいながら、美殿町のまちづくりとも接点をもっていって欲しい」、「岐阜のまちの真ん中辺りに来ると、面白そうなことをやっているな、と思ってくれるような形にしたい。」といった前向きな声が上がっていました。
 周辺の商店主からは、「この辺りの店は、年齢の高い人が増えてきており、若い人たちが頑張ってくれる姿を見るだけでも、商店街全体が元気になっていくことでしょう。これからに期待したいところです。我々もどんどん応援していきたいと思っています。」というように、大きな期待が集まっていました。
 今年の夏・秋のフラッグアートによる情報発信にも注目したいところです。
 美殿町商店街振興組合の鷲見浩一理事長からは、「本日のレセプションに来ていらっしゃる方のように、普段の商店街のお客様とは全く違うクリエイターの方々が集まって来ていて、人の流れも変わって、相乗効果が出るのではないかと期待しています。それぞれの分野で、プロのような人が美殿町に来ていただけることで、商店街に新しい価値が生まれてくるのではないかと思います。このビルがオープンして、周辺で第二、第三と同じような仕掛けが動き出すことで、岐阜のまち全体が変わっていくのではないかと期待しています。」と話していました。
 ショップディレクターとして、全体のプロデュースを担当した、DesignWater代表・鷲見栄児氏によると、「現在、東京などで活躍しているクリエイターが、地方に戻る流れがあります。その中でネット上の繋がりだけでなく、実際に会って話をするだけで、新しいことが生まれてきます。そんな場所として、質の高いレベルでの付き合いで、名古屋圏や全国を意識して、刺激し合える空間をつくって、まちの中にも刺激を与えてきたい。」と話していました。
 隣接する柳ヶ瀬商店街では「やなな」が引退し、新しいスタートを切り始めているという環境の中で、美殿町商店街の面白さにクリエイターが気付いていき、商店街の人達がクリエイターの人達と、新しいものをつくりだすことが期待できるのではないでしょうか。
≪参考となるポイント≫
●遊休施設も、その商店街の特徴を踏まえて活用方法を検討する。
●人が交わる場所は、地域に新しい価値をつくりだす。
●期間限定ではなく、定着することを意識する。

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4月号より

第17回フラッグアート子ども展
テーマ「美しい岐阜・明るい子どもたち」

 4月1日より岐阜市神田町通り・徹明通りでは、岐阜市と岐阜市近郊の小中学校の子ども達が描く、巨大フラッグアート展が、岐阜市商店街振興組合連合会と神田町通り街づくり協議会の共催にて、開催されています。

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▲最優秀賞のフラッグアート

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▲入選作品に贈られるミニチュアフラッグ

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▲表彰式の様子

 第17回となる今年のテーマは「美しい岐阜・明るい子どもたち」で、約60校の応募がありました。表彰式は4月6日、小雨が降る中、JR岐阜駅前の「信長ゆめ広場」(予定されていた屋外のステージから、屋根のある場所に移動)で開催され、最優秀賞(日比野克彦賞)には、岐阜聾学校中学部3年生A組の「美しい町・岐阜」が選ばれました。
 今回から、入選作品には縦3m×横1.8mの参加作品のミニチュアが記念品として贈呈されるようになり、学校や参加者の記念として、今まで以上に活用できるようになりました。また入賞作品には、総合監修の日比野克彦さんから、表彰の言葉に加えて、「よりまちを楽しくする工夫をみんなで考えて、実行してください」という自筆のメッセージが贈られました。
 このイベントは既に17回となっており、フラッグアート実行委員会委員長(岐阜市商店街振興組合連合会副理事長)の小林正昌氏によると、「既に、地域の定例的な文化イベントとして定着した感があります。また、商店街がある岐阜市内だけでなく、広く羽島郡・市、各務原市、山県市、関市などからの参加も多くなっており、周辺市町からも注目を集めるようになっています。」とのことでした。
 受賞した作品を制作した保護者の方からは、「子どもたちが描いた絵を発表できる場として、とても有難いことだと思います。子ども達にとっても、とてもいい思い出になることでしょうし、ゴールデンウィークまで展示されているので、また見に行くのが楽しみです。」や、「子どもたちの作品が神田町通りや徹明通りに展示されているので、久し振りに商店街に伺いました。フラッグアートがきっかけで、もう一度足を運ぶようになりそうです。」といった声が聞かれました。
 岐阜市商店街振興組合連合会理事長の古川洋治氏にお話を伺うと、「岐阜の中心として、フラッグアートという文化発信を年間通じて展開しています。春の子どもたちの子ども展に、広域の子どもさんたちが参加していただくことで、ご家族やご友人とともに、岐阜市内の商店街に来ていただけるきっかけとなっております。教育委員会関係者や市・町の関係者のおかげで、ここまで定着させることができました。今後も日比野克彦さんと一緒に活動を継続していくことが、我々の使命だと考えています。」とのことでした。
 今年の夏・秋のフラッグアートによる情報発信にも注目したいところです。
≪参考となるポイント≫
●中心市街地は、周辺地域も含めた情報発信の機能を担うことができる。
●継続こそ力なり。継続すれば、賛同者や協力者が自然と増えていく。
●商店街に子どもたちの笑顔があれば、親も周囲も明るくなる。

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4月号より

多くのファンが殺到!
やなな引退イベント「ありがとう、やなな」

 3月30日~31日に、2008年に登場した柳ヶ瀬の「やなな」の引退イベント「ありがとう、やなな」が開催されました。「やなな」自体は、まちづくり団体である「ひとひとの会」がプロデュースしている存在ですが、岐阜柳ヶ瀬商店街振興組合連合会も、2010年から積極的に協働して、柳ヶ瀬の活性化を進めてきました。

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▲全国のゆるキャラとともに登場!

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▲各店舗もイベントに協賛

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▲エンディングステージに詰めかけたファン

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▲ファンからのプレゼント

 引退イベントの最後に開催されたエンディングには、全国各地から600人以上が集まり、「やなな」の引退を惜しんでいました。テレビ局や新聞社なども取材に訪れ、全国的な話題として取り上げられていました。
 「やなな」が登場した当時は、地元の柳ヶ瀬商店街では、閉店していく店舗が増え、シャッター通りとなっていく中で、周囲からも「柳ヶ瀬は、どうも…」という人が増えていました。それとともに、商店主一人ひとりの意識や関係が少しずつバラバラになっていっており、それがネガティブなイメージへと追いやっていきました。
 そこに、柳ヶ瀬のまちづくりを応援しようということで登場したのが「やなな」でした。岐阜柳ヶ瀬商店街振興組合連合会は、「やなな」をプロデュースする「ひとひとの会」と両輪で動いて、柳ヶ瀬の中を一つにまとめようと活動してきました。最初は「やなな」に対して、どちらかというと否定的な意見を持たれる人もいましたが、「やなな」の想いや実際の活動に触れ、徐々に受け入れられ、柳ヶ瀬活性化の中心的存在として認められるようになっていきました。
 この後の経緯は、「やなな」のブログなどでも紹介されていますので、そちらをご参照いただくとして、ここでは商店街のみなさんの反応をご紹介いたします。
 「すごい盛り上がりで、柳ヶ瀬を見直してもらうことに繋がっている効果は大きいです。昔とは全然違うということを知ってもらういい機会になっています。まだまだ売上には繋がっていませんが、今度は私たちが頑張る番ですね。」(ファッション小物販売)
 「千葉、埼玉、大阪、四国からもお客様に来てもらっている。何のイベントやったら千葉や四国から来てくれもらえるのか?と考えると、やななの効果は大きい。柳ヶ瀬だけではなく、岐阜全体に良い影響を与えていると思いますよ。」(食器販売)
 「やななのおかげで明るくなったし、やっと街中に賑わいが戻ってきた感じがします。みんなで一緒にやろうという気持ちも出てきた感じがします。」(ファッション小物販売)
 県内のある自治体のゆるキャラ担当者の一人からは、「『やなな』は、柳ヶ瀬から逸脱することなく、外へ行って柳ヶ瀬を売り込んで、お客さんを引っ張ってきた。そのような『やなな』の活動の成果は大きい。他のゆるキャラとは全く違う存在として、参考になる点は多いのではないでしょうか。」といった声も聞かれました。
 岐阜柳ヶ瀬商店街振興組合連合会理事長の市川博一氏は、「やなな」の引退に際して、「商店街の"心"が疲弊していたのを、『やなな』の単に"癒やし系"や"ゆるキャラ"といった言葉では語り尽くせない雰囲気が、柳ヶ瀬のバラバラになっていたものをひとつひとつ紡ぎ直してくれました。『やなな』を通じて、ひとひとの会と商店街が両輪となり、これまで錆び付いていて動かなかった歯車がやっと回り出したという感じです。これまでは、『やなな』が10の力で歯車を回してくれたのですが、『やなな』が引退して8くらいになるかもしれませんが、すでに歯車は回り出しています。『やなな』が与えてくれた前向きな気持ちを、若い商店主を中心に引き継いでおり、新しい活動が動き始めています。今後は、柳ヶ瀬内の特徴である、多く存在するステージやホール・貸会場を活用して、高校の応援団・吹奏楽部や市民のバンドなどにも広く提供していきたいと考えています。防犯対策もほぼ完成に近くなってきており、地理的に便利な場所であることなども踏まえ、柳ヶ瀬の特徴をうまく活用して、多くの人に来ていただきたいと考えております。それを連合会として進めていき、あとは商店主の視野を広げてもらい、新しい努力を応援していきたいと考えています。」と話していました。
 今後は、「やなな」の映画だけでなく、柳ヶ瀬商店街の新しい動きに注目したいところです。
≪参考となるポイント≫
●商店街の活性化は、人の想いや志が人々を動かしていく。
●悪循環は、その渦の中にいる人にはわかりにくい。
●求心力となる存在は必要だが、救世主は個々の店舗自身。

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