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平成18年度 東濃地区 ふれあい交流会

開催日時  平成18年12月11日(月) PM7:00〜
開催場所  土岐市 セラトピア土岐
開催概要  テーマ : 「美濃焼業界について考える!」
 専門家: (座 長) 加納経済研究所 所長 加納志貴
○意見交換の内容(自社の現況と将来予測)
〔多治見陶磁器卸センター(協) 谷口〕
 10年前は業績は良かったが、ここ数年は厳しい。

〔岐阜県陶磁器工業(協連)〕
 25年の事業経験があるが、15年前から落ち込みが始
 まった。安価な中国 商品と対抗できなくなっている。
 中国製品との差別化には、短納期、小ロットものでも対
 応できるということ。
 新しい提案をしていきたい。

〔土岐市陶磁器卸商業(協) 長谷川〕
 組合職員の立場からも、明らかに業界の業況は右肩下
 がりとなっている。
 組合員数が283 社から175社と100人以上減少。
 組合の存在意義が問われている。
 青年部加入組合員も減少。
 今後、後継者不足で更に組合員数が減少して いくこと
 が予想される。

〔岐阜県陶磁器工業(協連) 柴田〕
 組合員数が減少していくことにより、業界が縮小し、型業
 者、原料業者も 減ってくることが懸念される。

〔岐阜県石膏型工業(協) 高木〕
 単価の引き下げは、流通チャネルの上流部、具体的に
 メーカーの単価が下がれば、型業界や原料となる“土”
 の単価が下がる。このままいくと、美濃焼産地の土屋が
 無くなり、そうすると業界全体が無くなってしますことを危
 惧する。〔(協)土岐美濃焼卸センター 伊佐次〕
 メーカーと商 社は共同していけると思う。これからの時
 代は一緒になってやっていかねばならない。

〔(協)土岐美濃焼卸センター 大野〕
 ターゲットは自社で判断するもの。100円ショップを相手
 にした商売が成功すると思えば、相当の製品の製造、あ
 るいは販売に経営資源を投入していけばいい。
 しかし、当団地では陶磁器卸売業だけでは生き残れない と考え、“第二創業の道”も選択肢に捉え、組合員支援
 がなされている。
〔岐阜県陶磁器工業(協連) 長谷川〕
 新商品の開発は続けていきたい。消費者のニーズを受
 けて製品を開発しても、商社側は値段が合わないとの理
 由で取り扱ってくれない。
 消費者のニーズと、産地問屋のニーズが合致しない。

〔(協)土岐美濃焼卸センター 大野〕
 商社としての採算を考えて仕入れを行っている。マス市
 場をターゲットとするのか、採算ベースを考慮し、広範な
 消費ニーズにアタックしていくのかの違い。

〔土岐市陶磁器卸商業(協) 小池〕
 マーケティングは重要なものと考えている。これは1人で
 はできない。
 購買力を持った、団塊の世代へのマーケティングリサー
 チが必要ではないか。
〔多治見陶磁器卸商業(協) 水野〕
 マーケティングは依頼しているデザイナーに頼っている。
 デザイナーは、それぞれお客を持っており、デザイナー
 の言うとおりの商品を造り、販売を行っている。

〔多治見磁器陶商業(協) 増田〕
 現在の事業に携わって5年であるが5年前と変っていな
 い。

〔東濃紙器段ボール箱(協) 市之瀬〕
 取引先の95%が産地商社であり、貼り箱を作っている
 が数年前に、大手のお客を取られ廃業の危機はあった。
 以後、ネット販売での高級折箱等の販売に着手し、現在
 では売上の70%がネットによる販売である。
○事業のまとめ

@今日まで、組合は共同仕入を主体に行ってきたが、今
 ではこの事業の意味・ニーズは薄れている。
 これからの組合は、「共同で市場を作り出す」ことに使命
 がある。

A食生活が変わり、若い世代が茶碗を使わないことを嘆く
  いていてもダメ。
  若い世代にPRしていけるような“仕掛け”、若者ウケす
  るタレントなどを使って、「和食文化」と「茶碗」の良さを
  継続的に訴えていく!

座長 加納所長



B組合の政治力、政策的提言を行うべきである。
 例)ODA(政府開発援助)は資金では なく「モノ」、陶磁器
   で支援していくことなどを求める。

C売り先・売り方
  大手百貨店に、高額でも限定品と銘うてば、消費者心
  理はくすぐられる。特に富裕層!
  ターゲットを明確にせよ!
.
D総論
  カタログを配っただけで注文を待ち、「売れない」のはあ
  たりまえ。
  売るための「くふう」が重要。