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各務原産業祭のイベント報告
岐阜木材団地は古墳時代の先端工業団地!?

岐阜木材団地の住所は各務原市須衛町。「須衛」は(すえ)と読ませます。

全国各地に同じように「すえ」と読ませる地名があります。
そのほとんどに須恵器の窯跡が存在します。

例をあげれば
埼玉県児比企郡鳩山町須江、石川県金沢市末町、
滋賀県蒲生郡竜王町須恵、岡山県邑久郡長船町西須恵……。

そのほかにも須恵の地名は四国、九州地方に多くみられます。
各務原市の須衛地域にも多数の須恵器の古窯址群が存在し、
奈良時代に盛んに須恵器が作られたようです。

木材団地の稲田山古窯址群だけでも16基の古窯址がありました。
須衛地域で生産されたと確認できる須恵器が、平城京跡や関東地域でも
見つかっており、須衛一帯は須恵器の一大生産地であったようです。

7世紀頃、他の土地から須恵器の製作集団が移り住んできたものと思われます。
その多くは渡来人もしくはその子孫たちであったようです。
須恵器は奈良時代の最新技術。高い新技術を求められ、
遠くから渡来した人々が拠点として選択したのが、
私たちの須衛の地だったのです。

木材団地に隣接する天狗谷には窯址が遺跡として保存されています。

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