道の発達により美濃焼の卸売業者達は、精力的に見本を持って地方へ営業に(旅売り)出ました。そして各地の情報、要望もどこの窯場よりも早く知ることが可能になりました。それと同時に、輸送方法も馬車、船から汽車へと大量かつ迅速に届けることが可能になりました。
  そしてそれらに対応すべく美濃独自の技術開発、それにともなう生産機械の開発、発明など多大な先人達、商・工一体の努力により、今では焼き物ならどんな種類の焼き物でも焼いてしまう日本一の焼き物産地になりました。しかしその反面、残念なことに桃山時代のような美濃焼独特の特徴もだんだん薄れてきました。今後の課題として伝統産業技術の後継、多様化する需要に応じた良質、安価で多用な陶磁器を提供していくこと、限りある資源のなかでのリサイクル生産、そして宇宙産業、原子力産業へのさらなる進出等が美濃焼の使命であると思います。

 

 強度磁器は、今までの磁器と違いアルミナを配合したより強度のある磁器素地です。
アルミナを30%加えることにより、割れにくく、欠けにくい、高強度磁器が誕生したのです。
 土岐市では昭和61年第1号の試作品を発表以来、製品化し市内全ての保育園・幼稚園・小学校・中学校・及び総合病院などで使用しています。
国内外で好評を博す土岐市の現代洋食器
 生活文化の向上にともなう食生活の多様化により、食器の種類もこうしたニーズに対応し、実にさまざまなものが作られ食卓を飾っています。
 美濃で生産された高品質洋食器(ディナーセット、コーヒー碗皿、スープ皿、中華食器など)は国内で圧倒的なシェアを占めています。また海外でも美濃焼は好評を博しています。

日本料理の食卓を演出する美濃焼
 その伝統的な美しさは、国内外において賞賛を得ています。
美濃が、日用の実用食器として磁器を初めて焼いた幕末から、わずか一世紀ほどの間に隆盛を見たのは、豊かで良質の原料に恵まれたことと良いものを作る伝統的な技術、さらに最新の生産設備を積極的に取り入れ研究開発されてきたことによるものです。
美しく使いやすいデザインの研究、土と炎に対する情熱は今も昔も変わりません。