メッキの種類と特徴
装飾ニッケルメッキ
 装飾ニッケルメッキは、名の示す通り鉄鋼、黄銅、亜鉛ダイカスト等の被メッキ物に美的感覚を付与することが目的であるが、同時に防錆向上という目的も持っている。ニッケルメッキは大気中で徐々に酸化されて変色し光沢を失うので、長い間変色させないために、さらにニッケルの上にクロムメッキや貴金属メッキを施すことが多い。装飾ニッケルメッキとして最も多く使用されているのは自動車、家庭電器、家具等で、銅−ニッケル−クロムメッキあるいはニッケル−クロムメッキである。自動車関係では、従来の装飾メッキでは耐食性が不十分で、十分な装飾を持たせた上にさらに高耐食性を得る方法が開発され実施されている。

 装飾ニッケルメッキとしては最も一般的なものは光沢とレベリングのある光沢ニッケルメッキで、装飾ニッケルと言えばこの光沢ニッケルメッキのみを指していた。ところが近年外観に対する多様化が進み、素材にヘアーラインや梨地を施したものが、メッキ加工後も消されないようなレペリング作用の少い光沢ニッケルメッキや、光沢を有さないサテン状の外観を有するニッケルメッキ、黒色ニッケルメッキ等種々のものが使用されるに至った。
 
 
 
 
Copy Right (c) 2004.1.15 岐阜県メッキ工業組合
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