
砂利は採取場所によって、河川砂利、陸砂利、山砂利、海砂利の4種類に分かれます。岐阜県では、海砂利を除く河川砂利、陸砂利、山砂利の3種類を採取しています。特に、木曽川、長良川、揖斐川、の3河川流域と飛騨地区で良質の河川砂利、陸砂利が、また、土岐丘陵より山砂利が採取され、基礎資材として良質な砂利を供給しています。
(参考:岐阜県砂利採取マップ)
■砂利の種類


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河川砂利
川からとれる砂利で、下流に行くほど丸みを帯び、小さくなっています。 |

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陸砂利
かつて河川敷だった田んぼや畑、平地林から採れる砂利。 |
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山砂利
地殻変動で隆起し、今は山となっている所から採れる砂利。 |
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海砂利
海中から採れる砂利。 |
■陸砂利採取の流れ

■砂利・砂採取は、農地改良や水流調整、美観維持にも貢献しています。

骨材の年間需要量6億トンという現実の数字は、わが国で生産される工事用原材料のうち最大量を占めています。このことからも骨材生産が国民生活へ与える影響の大きさを、伺い知ることが出来ます。
こうした膨大な需要を賄っている骨材の約半分が天然の砂利・砂で、更に約半分が、現在、平地で田や畑になっている部分から採取される陸砂利と、河川敷内の河川砂利です。そして陸砂利採取跡は新しい土壌が入れられ、農地改良に寄与しているし、河川砂利の採取は、河川管理事業と併行して行われ、水流調整や美観維持の役割を果たしています。また、建築用の良質な砂は山砂等により供給され、その跡は植栽によって緑の保全がなされている、などという事実は、社会的にあまり知られていません。
農地や河川の管理、林地保護などの施策は、必要かくべからざるところです。しかし砂利採取事業が、それらを阻害するものでないばかりか、影の支援活動の一翼を担っているのです。
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