◆vol.01 庭土でうつわをつくる

 仕事で陶器に関係した人でも、土を練って・ろくろをまわして陶器をつくる機会は意外と少ない。まして、原料を自ら掘り出して調合して使用しているひとは、一部を除けばほとんどない。美濃焼きの産地にいる限り、陶土や顔料などの陶磁器の原料入手は容易い。
 そこで、土探しから始めて手作りのうつわを作ろうと思いついた。地元で土を探してもあって当たり前の土地柄である。そこで名古屋の女房の実家へお願いしてみることにした。その理由は、庭に少しの畑があり穴を掘りやすい、また、40年前は周りが田んぼだったと聞いたこと思い出したからである。

 許可を取り、穴を80pほど掘ったところ粘土が出てきた。


本当にこの粘土で陶器のうつわができるのか?



寒い中、畑土がかなり含まれるので根っこや小石を選別する。




大雪の次の日、初めの仕事は何年ぶりの菊ねりだった。手袋は愛嬌?


完成予想図
つづく・・・・・