調査レポート
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景気動向調査
 平成24年2月  (平成24年2月末調査)
 岐阜県中小企業団体中央会では、県内中小企業の現況、課題を迅速にとらえ、これらの情報を関係行政等へ提供するとともに、本会事業の活用に資することを目的に、中小企業団体情報連絡員制度(政府指定事業)を実施しております。

 当制度に基づき、県内の主要業種70組合(うち70名分の集計)に中小企業団体情報連絡員を設置し、毎月の調査報告を収集しております。

 本レポートは、その中で、県内中小企業の景況動向について取りまとめたものであります。
  〔 1 〕2月の特色
景況感DI値 17ポイント改善 〜マイナス34〜
  〔 2 〕2月の概況
  当月の景気動向を前年同月比の景況感DI値で見ると、好転8、悪化42でDI値はマイナス34となり、前月のマイナス51に対し、17ポイントの改善となった。業種別に見ると製造業DI値はマイナス22(前月比+28)、非製造業DI値はマイナス47(前月比+4)となっており、製造業の改善幅が大きくなっている。
 景況感が好転した業種は合成繊維織物、製材・素材生産、輸送用機器、青果販売、生花販売、軽運送となっており、景況感が悪化したのは6業種減り、30業種となっている。

 主要な調査項目を見ていくと、売上高DI値はマイナス16で前月比8ポイントの改善、販売価格DI値はマイナス14で前月比2ポイントの改善、収益状況DI値はマイナス34で前月比16ポイントの改善、、資金繰りDI値はマイナス24で前月比2ポイントの改善となり、全ての調査項目で改善の結果となった。

 コメントを見ると、製造業からは、自動車、航空機関連業を中心に“売上・受注は回復、増加傾向”との報告が寄せられている。また「新商品の開発が見られる。業界に明るい雰囲気が感じられる。(機械すき和紙)」、「今年は新卒等の採用を増やした企業が多くなった。(県金属工業団地)」といった報告にも「景況感」改善の状況が伺える。
一方で「若干円安傾向にあり、春先に向け成約に期待したい(刃物等金属製品(輸出))」といった報告もあるが、まだまだ“円高”の水準にあり、経営にとっての負の材料であるとする報告も少なくない他、「電気、燃料等が値上がりしており、収益は悪化している。(印刷)」、「原油高による燃料原価の高騰分を転嫁できず、収益は悪化している。(石灰)」など、燃料価格の高騰で厳しいとする報告もあった。
 小売業、サービス業、建設業からは「新卒者の新規需要が出始めた(中古車販売)」、「年度末の見積依頼が若干出始めてきた(広告美術)」、「年度末であるため、官庁関係の小口工事が多少ある(管設備工事)」といった季節需要を伝える内容が一部で見られた。
  主な調査項目での動向
売上高の動向は、 前年同月比で増加18、減少34でDI値はマイナス16となり、前月のマイナス24に対し、8ポイントの改善となった。
 業種別に見ると製造業DI値はマイナス11(前月比+12)、非製造業DI値はマイナス21(前月比+3)となっており、製造業の改善幅が大きくなっている。
 売上高が増加した業種は13業種あり、合成繊維織物、プラスチック、タイル、砕石生産、可児工業団地、輸送用機器、青果販売、共同店舗(飛騨)、生花販売、鉄構造物、電気工事、建築板金、産直住宅(東白川地区)となっている。
 増加と回答したコメントには、「仕事量は昨年以上ある(タイル)」、「航空機関連企業は全て順調(可児工業団地)」、「工作機械関連や自動車関連においても仕事量は増加(輸送用機器)」、「全体的に多少上向き傾向(鉄構造物)」といった内容があった。
売上が減少した業種は24業種あり、特に木材・木製品、商店街に多い。

販売価格の動向は、前年同月比で上昇8、低下22でDI値はマイナス14となり、前月のマイナス16に対し、2ポイントの改善となった。
販売価格が上昇した業種は6業種あり、銘木、タイル、石灰、石油製品販売、生花販売、鉄構造物である。販売価格が低下した業種は16業種あり、特に一般機械に多い。

収益状況の動向は、前年同月比で好転8、悪化42でDI値はマイナス34となり、前月のマイナス50に対し、16ポイントの改善となった。
収益状況が好転した業種は6業種あり、合成繊維織物、タイル、輸送用機器、生花販売、下呂温泉旅館、産直住宅(東白川地区)である。
好転した回答のコメントには、「製品の値上げが浸透し、収益は回復傾向(タイル)」、「イベント効果が寄与している(下呂温泉旅館)」、「業績は上向き気味で、物件数は増加(産直住宅(東白川地区))」といった内容があった。
収益状況が悪化した業種は30業種あり、特に繊維・同製品、卸売業、商店街に多い。

資金繰りの動向は、前年同月比で好転4、悪化28でDI値はマイナス24となり、前月のマイナス26に対し、2ポイントの改善となった。
資金繰りが好転した業種は可児工業団地、輸送用機器、生花販売となっている。
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